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生きてるだけで精一杯な毎日なんですが、ダメですか?


by bluecat
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非情は非劇を招く・・・大河「義経」感想

今回は集中してテレビを観られない環境にあったため、見落としが多々あるかもしれません(退院した母が元気すぎて賑やかだったので(^^ゞ)

今回の内容は本来なら史実としては無いと思われる、義経の鎌倉行きが描かれており、どうしても木曽義仲の遺児、義高の悲劇と義経をからませるためのものだったような・・・。義経は結局、一度も鎌倉に戻れなくなるのですが。

出ました!重衡と頼朝の対面シーン!!もうこれしか期待してなかった(本気です)、しかも期待を裏切らない堂々たる態度を重衡殿は見せ付けてくれました。
ただ、惜しむらくは、重衡の南都の焼き討ちのシーンの迫力不足と、妻との夫婦としてのシーンが無かったために、彼の悲壮な印象が薄らいでしまったのではないかと、ただそれが気がかりです。
重衡は義経と歳も近く、かかわりがあった人物ですので、今後も有名なエピ(千手前との交誼や妻との死を前にした別離等)はぜひとも省略せず描いていただきたい、でも期待はしません(ーー;)


この大河でひとつ確かなのは、子役が上手い、ということ(義経の子役も然り)。義高と大姫のカップルはかわいい上になかなかの演技上手でいて子供らしく、ますます二人の悲劇感を高めました。ドラマでは大姫が逃がしたことになっているのですが、政子が命乞いをするにはやはり政子が大姫のために逃がしたとするのが妥当かと。

大姫はこの義高の死に相当な衝撃を受けたらしく、長じては入内話もありましたが、結局かなり若くして亡くなってしまいます。
頼朝は「もののふの国を創る」と何度も口にしておりますが、どうも、平清盛同様、娘を入内させようとしていたあたり、まだまだ外戚としてお上とのつながりは欲しかったみたいですね。
ちなみに大姫亡き後、すぐに妹の姫君を代わりに入内させようとするのですが、この方も入内直前に亡くなってしまいます。
娘たちには先立たれ、息子たちも若くして殺されてしまう・・・頼朝と政子の子供たちはどうも幸薄い運命にあったようです、これも何かの因果でしょうか?
by bluecat | 2005-07-20 14:10 | 歴史と文学つれづれ