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生きてるだけで精一杯な毎日なんですが、ダメですか?


by bluecat
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平家終焉・・・大河ドラマ「義経」感想。

今回の秀逸はまさに重衡の最期でしょう。
南都の僧達による尋問にも、いっさい言い訳などしない重衡の男気。

兄宗盛は重衡のこの真っ直ぐさが羨ましかったと義経に告白していました・・・。

妻、輔子との最期の別れが、いままさに処刑されんとする寸前だというのは、ちょっと都合が良すぎる感が否めませんでしたが。

形見にと自らの髪を噛み切るシーンは迫真でした。なかなか噛み切れないのも真実味を帯びていました。
輔子は周りの目も気にせずに重衡に取りすがり、口づけでもするのではないかと思えるような、強い愛情が二人に溢れていました。今思い出しても涙が・・・(ノ_<。)
平家終焉・・・大河ドラマ「義経」感想。_c0056014_1110744.jpg

う、美しいお二人・・・。戸田菜穂さん今までで一番キレイだった!

これまで二人の夫婦愛のシーンはほとんど無かったのですけれども、唐突ながら、そう思わせてしまったお二人の演技には舌を巻きました(^^ゞ
重衡が「来世で逢おう」というセリフは物語のとおりなのも良かった・・・。
ただ、僧兵たちに引き離され、外に放り出される輔子の姿はあまりにも憐れでした。

ちなみに彼女、首を斬られた変わり果てた重衡の胴体を引き取り、また、さらされていた首もまた、引き取って供養したということです。
なんという愛情の深さでしょう!
さすが、「牡丹の花」と称されただけあって、女に死後も愛された重衡だったのですね。

あれ、そういえば千手の前との場面は結局無かったですね・・・。伝承の範囲内だからでしょうか?これもやってしまうと、「義経」の話にならなくなっちゃいますからね?!


宗盛もまた、最期の最期でやっと素直になったようで・・・。
「心が狭かった」と悔やんでいました。また、息子の命乞いをするものの、息子清宗がそれを聞き、「義経殿を困らせるだけ」と死を受け入れるのです。
宗盛も淡々と首を斬られ、ここに平家は終焉を迎えたのでした。

いや、本当には、維盛の遺児、六代がいるのですが、大河では無視の方向らしいですね?!


宗盛が斬れるかどうか試されたと感じた義経は、兄との絶縁を誓い、破滅への道を歩むことになるようです。これを手離しで歓ぶ義経郎党たちっていったい・・・以下略。
by bluecat | 2005-10-18 11:08 | 歴史と文学つれづれ