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生きてるだけで精一杯な毎日なんですが、ダメですか?


by bluecat
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哀れ!重衡生捕・・・大河ドラマ「義経」感想

記憶が薄らぐ前に、感想をば。

今回の放送内容は一ノ谷の合戦がメインでした。この一ノ谷に陣を構えたとき、平家は再び都に上らんとするに、まさにあと一歩というところだったのですが、戦の天才義経の奇襲に遭い、その夢は脆くも崩れてしまうことになります。

ドラマでは、義経本人の奮闘ぶりはなかなか見応えがあったものの、戦闘シーンはエキストラも少なく、CGもあまり使っていないのでしょうか、哀しいかな、迫力に欠けました。
鵯越の逆落としも、それほど急な坂に見えないし(^_^;)

三草山の合戦で兄と同じく戦わずして逃走していた資盛(ーー;)あれ?前回までいた維盛のお兄さんはいづこに??・・・資盛くん、君は屋島の合戦でほんとうに教経の代わりとして戦うことができるんでしょうか?!
急に武士らしくなった義経みたいに、急に強くなるとか?!・・・ありえないorz

そして、この一ノ谷の合戦で悲劇として多く語られる、討ち取られた平家公達の最期はいっさい描かれませんでした。

薩摩守忠度、知盛の子知章、無官太夫敦盛、越前守通盛とその妻小宰相・・・まだ他にもありますが、どれをとっても悲劇的な最期で涙を誘うというのに、お徳のナレすら語られず(たぶん)。
どれが一つでもエピを描けば、一ノ谷での平家の大打撃を表現することができたのではないかと思うのですが・・・これでは、あまりにも手落ちです。
実際、この一ノ谷後の平家は西へ落ちていくしかなくなります。

唯一描かれた三位中将重衡殿の生捕られ方も、「平家物語」では、名馬を駆って西へ落ち延びていくところを、梶原景季に馬を射られ失速、いっしょに逃げていた乳母子には裏切られ、諦めて自決しようとしたところを生捕られるのですが、ドラマでは義経を射ようとして弁慶に生捕られるという、あっけないシーンで終了。その後、義経に名を尋ねられ、「三位中将」と応えて、義経はすぐに記憶にある重衡と気付き、重衡もまた義経と聞いて思わず幼名の「牛若・・・?!」と、お互い幼い頃、遊んでいた同士だと判る、そのなんともいえない表情は良かったのですが。


さて次回はこの忙しいときに義経は木曽義仲の遺児義高の助命のために鎌倉行きだそうで・・・義経は新幹線でも利用しているのでしょうか(苦笑)
「そうだ、鎌倉へ行こう」
by bluecat | 2005-07-13 13:54 | 歴史と文学つれづれ